10月14日、今回はODMS-001の事例として千葉県八街市のチヨダエンジニアリング㈱工場長小野塚伸良様にお話を伺って来ました。千葉県八街市と言えば千葉県産落花生ブランド(千葉半立種)として有名なところです。

チヨダエンジニアリング工場

チヨダエンジニアリング㈱様は、千代田通商ブランドとして販売されている空気圧機器用継ぎ手およびチューブ・ホース類を製造している会社です。実は同じ敷地内の千代田通商㈱の関連会社、千技工業㈱様でも弊社の「電気の見える化システム」ODMS-001を導入していただいております。
千代田通商㈱様ホームページ http://www.chiyoda-pneumatic.co.jp/
小野塚工場長 筆者撮影

チヨダエンジニアリング㈱様は、今夏節電目標15%のところ30%を達成されたとのことでした。

小野塚工場長様に節電のお話を伺っていて、節電に対する取り組み進め方が極めて実証的で、何事も物事をとことん創意工夫をもって積み重ねていくという印象でした。工場の室外温度を記録し、電気使用量との関係を検証考慮して節電対策を立案するなど、また屋根の温度もコンクリートの部分は60℃で、鉄板のところは意外にも50℃だったというように、節電活動への対応は実に科学的であり感心してしまいました。※筆者注1

チヨダエンジニアリング㈱様は、本年度老朽化して冷房効率の悪くなったエアコンは(全部ではなく)一部入れ替えましたが、エアコンの室外機の設置場所をいろいろと検証して変更してみたり、オフィスに間仕切りを加えるなど小さな工夫を種々積み重ねています。出来るだけ新型のエアコンを稼働させて、旧型のエアコンは冷房が不足する場合の予備とするとの方針にしたそうですが、結果として古いエアコンは稼働させずに済んだとのことです。また、オフィスの照明には新たにプルスィッチを加えて無駄な照明を消す活動もしています。

それにしても、屋上のスプリンクラーには驚きました。スプリンクラーで水を撒いて屋根を冷やす、凄い発想です!しかも、その水を無駄にせず、リサイクルして工場の敷地内に撒いて屋外温度を下げる工夫をする。

今回のインタビューでも「ODMS-001は節電に非常に効果的」と評価をいただきました。小野塚工場長様は、ODMS導入にあたってはきちんと他社製デマンド監視装置と比較検討されたそうですが、当社のデマンド監視装置を選んでいただきました。そして導入した結果から、すぐに関連会社の千技工業㈱様に当社のデマンド監視装置(ODMS)をご紹介いただきました。現在すでに千技工業㈱様においてもODMSは節電目的に活用されているとのことです。

屋外温度計設置されたODMS-001
(左)屋外に設置した温度計 (右)ODMS-001を設置したキュービクル

小野塚工場長様、お忙しい中貴重なご意見を賜りありがとうございました。

チヨダエンジニアリング株式会社
〒299-1132
千葉県八街市勢田835-6
電話番号 043-445-3351

筆者注1 小野塚工場長によると、節電の最初の一歩は徹底して会社内のあらゆる場所の温度を測ることだそうです。そしてその場所の温度の発生原因に対してきめ細かく対策を施していく。こうした地道な活動が必要だと言います。その活動で活躍したのが非接触温度計だそうです。この温度計によって瞬時にその場所の温度を測ることができるので、活動の効率が大変良いそうです。(トヨタの泥臭い小エネ活動と同じやり方だが、小野塚氏の活動にはそこにユニークな道具と発想が加わっている)

休み明けの月曜日などは夏は温度が溜まっているので要注意です。エアコンや機械などを一斉に稼働をスタートさせるとピーク温度が上がってしまいます。逆に冬だったら休日明けは冷え過ぎているので要注意になります。

※現時点で関連会社3社に導入されています。(2011/11/15)
●チヨダエンジニアリング(株) 
●千技工業(株) 
●千代田通商(株)
本支店で電気使用が一覧管理出来ています。

非接触温度計とは
非接触温度計商品一覧

事例
[1]有限会社サンユーテック様(茨城県)
[2]菱和電気計装(株)様(兵庫県)
[3]清水電気管理事務所様(石川県)
[4]さとう電気管理事務所様(大分県)
[5]チヨダエンジニアリング様(千葉県)
[6]株式会社友和